2014
11-05
院内書籍情報
TCTY

TCTY
TCTY(ティー・シー・ティー・ワイ)とはtooth cleaning twice a year の略で、
歯の健康を守るために、年に2回は歯医者さんで歯のクリーニングを受けましょうという意味です。

治療から予防へ
 日本の19歳の一人平均むし歯数は9本、それに対してスウェーデンは3本です。
 80歳で残っている自分の歯の数を比較しても、日本が8本に対してスウェーデンは25本も残っています。
 この違いはそこからくるのでしょうか。
 それは、スウェーデンが治療より予防を重視し、国をあげて予防に取り組んできたからです。その結果、歯に対する健康意識は高まり、すべての国民が歯医者sんや保健センターで定期的にお口の健康チェックを受けるようになりました。
 そうです。自分の歯をいつまでも健康に保つためには治療も大切ですが、予防の方がもっと大切なのです。
 大分県歯科医師会では平成11年から、歯の無い人をなくそうということで「はなしなしか」運動を行ってきました。それをさらに進めるために、「治療より予防」「年2回歯医者さんで定期的にチェックを受ける」ことで自分の歯の健康を守ろうという運動「TCTY]を提唱しています。


TCTYの時に歯医者さんで何をするの?
・歯をツルツル・ピカピカに
 歯みがきだけではとれないガンコな汚れを特殊な器具を使って取り除き、歯の表面をピカピカmにします。終ったあと舌でさわるとツルツルして思わず「気持ちい〜!」

・歯を強くする薬(フッ素)を塗ります
 歯周病で歯ぐきがさがると、歯の根が見えてきます。ここはむし歯になりやすいところなので、予防のためにフッ素を塗ります。

・正しい歯みがきの仕方を指導します
 自分では、みがいているつもりでも、みがけていない部分はたくさんあります。また、自己流でみがいていると自分で歯や歯ぐきを傷つけていることもあります。歯科衛生士さんが自分にあった歯みがき方法を教えてくれます。

・お口全体のチェックをいします
 「痛い!」といって治療にきた時には、なかなかお口全体を診ることはできません。
予防が目的の来院なら、歯が動いたために不具合が生じた噛みあわせを治したり、歯が尖っているために口内炎ができやすい場合、そこを丸めてあげるなど、お口全体のチェックができます。


TCTYで歯をいつもきれいに
 歯周病は、歯面の80%汚れが落ちていると再発しないといわれています。定期的に通っている場合、来院のたびに汚れの落ち具合のチェックと歯みがき指導を受けるので、いつもきれいな状態に保つことができます。
 しかし、通わなくなるとすぐに80%のラインを割りこみ、歯周病は再発することになります。

Q&A
定期受診しているとどのくらい歯が長持ちするの?
 歯科医院に定期的に通っている人と、歯が痛い時だけ通う人の10年間で歯の抜ける本数を比べたものです。40〜60歳では、定期的に通っている人が10年間で1.3本歯が抜けるのに対して、痛い時だけ通う人は約3倍の4本です。ところが、60歳を超えると、抜ける本数は10倍にもなります。
 年齢が高くなればなるほど、定期的に通っているかどうかの差が大きくなります。


PMTCについて
 歯の面は凸凹しているため、自分の歯みがきだけでは、むし歯や歯周病の原因である歯垢をすべて取り除くことはできません。また、歯垢は時間がたって歯石になると、歯ブラシだけで落とすことはできなくなります。
 むし歯や歯周病を予防するためには、定期的に歯科医院で特殊な器具や薬剤を使って歯の表面についている歯石や歯垢、しつこい色素などを機械的に取り除き、歯の表面をツルツルにしてもらうことが必要です。これを、プロフェッショナル メカニカル トゥース クリーニング、略してPMTCといいます。
 歯の健康は、歯みがきよりワンステップ上の本格的なクリーニングにより、はじめて守れるもです。


 

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