2014
11-05
院内書籍情報
むし歯にならないために

むし歯にならないために
健康な歯と歯ぐき
TCTY(ティー・シー・ティー・ワイ)とはtooth cleaning twice a year の略で、
歯の健康を守るために、年に2回は歯医者さんで歯のクリーニングを受けましょうという意味です。
むし歯にならないために、フッ素塗布と歯みがき指導を受けに定期的に受診しましょう。

フッ素と毎日の健康な生活習慣がむし歯予防の基本です。
むし歯はなぜできるの?
・食べかすが口の中に残る
原因①食べ物

・細菌(プラーク)が糖分を分解
原因②細菌

・酸ができ、口の中が酸性になり歯のカルシウムが溶け出す(脱灰:だっかい)
原因③歯の質
↓この状態が長く続くとむし歯ができます。
ところが、食べるのを止めると、30分もすると酸は唾液の働きで中和され、カルシウムは再び歯に戻ります。(再石灰化)

脱灰されたところは健康な状態に回復します

むし歯ができるメカニズム
歯の表面では、食べるたびに脱灰と再石灰化が繰り返されています。そして、このバランスが崩れた時にむし歯ができます。
フッ素と毎日の健康な生活習慣はそのバランスを保つために大きな役割を果たしています。

むし歯の原因と予防法
むし歯の原因は①食べ物、②細菌、③歯の質(カルシウムが歯から溶け出しやすいかどうか)の3つ。したがって、予防法も、①毎日の生活習慣(特に食生活)、②歯みがき(細菌を取り除く)、③フッ素(歯の質を強くする)の3つになります。

歯を強くする
フッ素には、①再石灰化を促進する、②歯の中に取り込まれ歯を丈夫にし、むし歯になりにくくする、③むし歯菌に直接働き酸を作るのを抑える3つの働きがあります。

正しい食生
だらだら食べると口の中はいつも酸性、歯は長い時間溶け続けむし歯ができます。3度の食事を大切に。おやつの時間と回数はきちんと決めましょう。甘いものは控えましょう。

歯みがき
むし歯のできやすいところは下の3ヶ所。
フッ素入りの歯みがき剤を使い、長くていねいにみがきましょう。

日本人はむし歯が多い
日本は世界の先進国の中で最もむし歯の多い国の一つです。その理由は、国民の多くが「むし歯はできてから治療すればよい」と考えていること、「むし歯予防にフッ素が充分活用されていない」
ことの2つです。
これからは「治療より予防」「フッ素の活用」という世界標準のむし歯予防をはじめましょう。

ジュースむし歯に要注意!
最近日本でも徐々にむし歯は減ってきていますが、たまに、ほとんどすべての歯がむし歯になつている児童や生徒をみかけます。
これは、ジュース、スポーツドリンク、健康飲料、野菜ジュースなど糖分が入っている飲み物をいつも口にしていることが原因です。ジュース類を飲むこともおやつ1回と同じです。
十分注意したいものです。


 

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